演繹法推論と帰納法推論について詳しく理解した上で、論理を組立てロジカルシンキングに応用する際のギャップを埋める留意点と目的達成志向という考え方までを学びます。
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第1章 ロジカル・シンキングの基礎を学ぼう
この章では,問題解決の骨格として,どうしても理解しておきたい「ロジカル・シンキング(論理的思考)の基礎について学ぶ.
最初に「論理的思考」のベースとなる初歩的な「論理学」の一端に触れながら「論理的」ということの意味を理解し,「論理的思考」の世界の感触を掴む.次にこれから活用することになる2つの基本的な推論法,「演繹法(えんえきほう)推論」と「帰納法(きのうほう)推論」のそれぞれについて詳しく学ぶ.その過程で「論理的思考」の世界で2つの推論法を活用する際の留意点について理解する.
「論理学」には,寝転んでいても何とか理解できる領域から,大変難解な奥の深い世界まで広がっている.幸い,主として実務に関する事柄を対象とする「論理的思考」は,比較的易しい範囲の「論理学」の基礎を理解し,正しい論理展開の方法をマスターしておけば,誰にもその門戸を開いてくれるので安心してほしい.
とはいえ,論理学を正しく理解し,現実の世界を扱う論理的思考においてそれを厳密に活用しようとすると少なからずのギャップを感じるものであり,本章の後半部分ではそのギャップを埋めるために,再び「目的達成志向」という概念を学ぶ.
論理学と論理思考
ロジカルシンキングの基礎:「論理思考」の世界は難しい命題関数や記号論理などを知らなくても、「論理学」の易しい部分だけを理解できれば活用可能なようにできています。例題に取組みながらロジカルシンキングの基礎を習得しましょう。
続きを読む演繹法推論
ロジカルシンキングの基礎:演繹法推論とは一般的・普遍的な命題や法則を前提として、論理的に必然となる個別または特殊事象を導出する推論方法です。
続きを読む帰納法推論
帰納法推論とは個々の個別または特殊事象に基づいて、共通する一般的・普遍的命題や法則(あるいは別の個別または特殊事象)を導出する推論方法です。
続きを読む論理学から論理思考へ
ロジカルシンキングの基礎:論理学と論理思考の間にあるギャップを埋めるために、論理思考を活用する際の基本姿勢として重要な目的達成志向という概念について学びます。
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